高レベル放射性廃棄物の商業利用法(3)

高レベル放射性廃棄物のガラス固化体(容器はキャニスター)を
海底に設置する事で、海洋投棄を心配するかもしれません。
でも海洋投棄はしないので、心配は御無用です。

ガラス固化体が発熱している数百年~数千年間は、
ペンキを塗ってから、海底に設置しておく。
そして定期的にガラス固化体のキャニスターを海底から引き上げ点検する。

ペンキがはげていないか、錆びていないか、へこんでいないか、
クラックが入っていないか、点検する。もし異常があったら、
そのガラス固化体の入っているキャニスターを新しくする。

そうやって、正常な状態にして、再び海底に設置する。
この維持管理作業を、数百年~数千年間繰り返す。

その数百年~数千年間は、ガラス固化体の発熱で
海の砂漠を漁場に変えて、海藻や魚等の資源を開発し、
経済活動する、つまり海藻や魚などで商売する。

そして数百年~数千年後、ガラス固化体の発熱が無くなり
2度Cの深海水をもう加熱できなったら
そのガラス固化体は、お役御免で、地上処分する。

2度Cの深海水を加熱できなくなったら
そのキャニスターは「ほぼ」放射性物質じゃなくなる…と思う。
物理学的に厳密に言えば、放射性物質だろうけどね。

※1 水深2000m以下の海水温は2度Cで一定である。

※2 >ガラス固化体とは、再処理した後に残る高い放射能を持つ廃液を、
  >ガラスに混ぜ込んで固めたものです。

※3 >ガラス固化体では内部にある放射性核種の放射性崩壊が続いており、
  >ガラス固化体製造直後の発熱量は約2,300 W(600 Wの電気コンロ4台弱相当)で、
  >固化体の表面温度は200℃以上になる。

  >この高温のために新しい固化体は地層処分には不適格であり、30-50年間冷却して
  >発熱量が560-350 Wに減ったところで地層処分される予定である[2]。

※4 >ステンレス製キャニスターは一時冷却貯蔵期間(30-50年間)の腐食などを考慮して、
  >ドラム缶の板厚の数倍の肉厚5-6 mmとなっている[1]。

  >日本原燃六ヶ所再処理工場および海外の再処理工場から返還されるものは
  >直径43 cm、高さ134 cm、総重量約500 kg(正味重量400 kg)、
  >容量170リットルでドラム缶(200リットル)より細長く容量は少し小さい。

  >日本原子力研究開発機構茨城県東海村)のものは原燃のものより小さく
  >総重量約400 kgである[2]。