高レベル放射性廃棄物の商業利用法(6)

(1)から(5)まで説明したこの考え方は使用済み核燃料棒にも
使える。高レベル放射性廃棄物の様に使用済み核燃料棒を海底に置けば良い。

定期点検で運転休止して取り出した核燃料棒は
運転中の臨界状態でなくても、放射性物質の崩壊熱で
最大で運転中の10%の発熱がある。

原発の熱効率は1/3で、残りの2/3の熱は捨てている。
出力100万kwの原発だと、捨てている熱量は200万kw分ある。
つまり出力100万kwの全発熱量は300万kw分以上ある。

運転休止しても最大10%の崩壊熱があるならば、
それは30万kw分の膨大な熱量だ。核燃料棒を1.5年から2年程度冷やして
たぶん料理で言う粗熱をとってから、再処理工場に持っていく。

福島原発でも全電源停止で電源を断たれても、この崩壊熱を使って発電すれば
良かったのにという意見がネットで多かったと記憶する。

崩壊熱を発電に使わずに、「原子炉→発電機→復水器→原子炉」の回路を遮断して
密封し、密封した原子炉を冷却できずに高温高圧になって、高温高圧にしてしまい
メルトダウンメルトスルーしたのが福島原発事故だ。

そもそも、核燃料の熱を無駄にし過ぎていて、もったいない気がする。
この辺に日本 人らしさがなく、原発を使いこなせていない…のかな。

原発の熱効率1/3、残り2/3は海に捨てて、核燃料棒の崩壊熱も自然界に捨てて、
さらに高レベル放射性廃棄物の熱も30℃になるまで地層処分して空冷?で
自然界に捨てる。まるで核燃料の熱を捨てるために原発をやってるようだ。
すごいよね。熱のお大尽様だよね。

原発はそういうものだと思い込んでる、思考停止している。
その他に反日原発運動体や意識高い系もいるので、いずれにせよ時間がかかるね。