高レベル放射性廃棄物の商業利用法(4)

高レベル放射性廃棄物(キャニスター)海底設置図

高レベル放射性廃棄物のガラス固化体(容器はキャニスター)を
海底に設置する方法は簡単です。図を参照のこと。

幾つかのキャニスターをまとめて、コンテナに入れます。
水深4000-5000mの海底に設置する。
4000-5000mというのは日本のEEZ平均水深と
日本海溝などを考慮した数字です※1

4000mの海底から、高レベル放射性廃棄物で加熱された深層水が海面まで
上昇する過程では周囲の海水が混じりあって、そのまま上昇しないと思われる。

そのために、4000m-5000m程度の煙突を設けて、周囲の海水と縁を切る。
煙突によって、加熱された深層水を海面まで、海面付近まで届けられます。
ストーブの煙突と同じ原理です。

海面に煙突を出すと台風などの波浪で煙突が破壊されます。
さらに船の通行もあり、海面より深い位置を煙突頂上とした方が良い。

深海流に熱塩循環がある。ノルウェー海で深海に沈み込んだ冷たい海水が
大西洋を南下して喜望峰を回りインド洋と南極海に行く。
さらにオーストラリアから太平洋海盆に流れ込んで北太平洋で海面に出て
深海を通ったルートを海面を逆にたどりながら、ノルウェー海に戻る。

この循環には2000年かかるそうで、ざっくり地球一周として4万㎞として
海流の速度は4万km/2000年=2.3m/時、大した流速じゃない。

日本のEEZを考えると黒潮北太平洋海流が大きい。
しかし日本のEEZで、漁業活動のないところで、海の砂漠海域で、となると
黒潮北太平洋海流からずれた位置になるから、これらの海流は影響ないかも?
それ以外の海流に耐える煙突素材としなければいけない。

※1
https://www.spf.org/_opri_media/projects/information/forum/backnumber/pdf/25_05.pdf

日本のEEZ 4.46百万㎞^2 EEZ体積 15.8百万㎞^3
平均水深 15.8百万㎞^3 / 4.46百万km^2=3543m
太平洋の平均水深が3940m、日本海溝が平均水深7000m以上、南海トラフが4000m以上

※2 
日本のEEZの平均水深は日本海溝等があり太平洋より深いと言うのがあった。
太平洋より浅く出てるのは間違いかもしれない。