海の原発(1)

海の原発 船舶型

海の原発 潜水艦型

原発の熱効率は「高レベル放射性廃棄物の商業利用法(6)」で書きました。
熱効率が悪く熱の2/3は捨てているし、使用済み核燃料棒の崩壊熱は
捨てているし、高レベル放射性廃棄物の熱は全部捨てている。

高レベル放射性廃棄物と使用済み核燃料棒の廃熱利用は書いた通りだ。
深海底に高レベル放射性廃棄物と使用済み核燃料棒を置いて
上昇流を起こして海の砂漠を漁場に変えて経済活動する。

原発の熱で捨てている2/3の廃熱も有効利用したい。
この利用のためには「海の原発」を使うのが良い。
船と潜水艦に積んだ原発を「海の原発」とここでは呼んでいます。
復水器(冷却装置)は両方とも船外に出ている必要があります。

船に積んだ原発で今現在実用化されているのは原子力空母(航空母艦)だけだ。
潜水艦に積んだのでは原子力潜水艦だけだ。いずれも軍用です。

青い海で海の砂漠で、生物がほとんどいなくて
経済活動が行われていない海域に、海の原発を設置する。

その海に煙突を立てる、全長4000-5000m程度の煙突です。
煙突上部に海の原発の復水器を突っ込み、もちろん発電する。

発電した電力は海底ケーブルで送電します。
英国ノルウェー間の(north sea link)総距離720k 、水深最大700m、容量は1.4GW、
英国フランス間のIFAの200万kWなどがある。