高レベル放射性廃棄物の商業利用法(5)

今現在までの高レベル放射性廃棄物の処分方法には↓

https://www.eneho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/final_disposal.html#topic01
>・地層処分 ① 酸素が少なく、ものが変化しにくい、② ものの動きが非常に遅い、
>      ③ 人間の生活環境や地上の自然環境から隔離されている、という特徴があり、
>      安全な地層処分が可能になります。
>・海洋処分 海洋投棄につながるということで「廃棄物その他の物の投棄による
>      海洋汚染の防止に関する条約(ロンドン条約)」により禁止
>・氷床処分 南極での処分は、南極条約で国際的に禁止されています。
>・宇宙処分 もしロケットが墜落してしまったら、地上や海洋で甚大な被害が発生します。
>      こうした状況から、宇宙処分の実現可能性は認められていません。

これらの処分方法全般に通底しているのは、「臭いものに蓋、厄介払い」したい
お気持ちがアリアリと出ています。どんだけ嫌なんだよw 
高レベル放射性廃棄物の名前に圧倒されて思考停止してる。これも正名論だろう。

しかし高レベル放射性廃棄物は、安定的で、格安で、超長期的に発熱する大事な
熱資源だとわかったら、かつ使い道があったら、こんな処分方法はしない。

海洋処分は特に海洋投棄禁止のロンドン条約に抵触するとのことだ。
しかし投棄と利用は全然違う。

原潜が港を出て海に潜行していきました。原子力空母も港を出ていきました。
これは海洋投棄とは言いません。原潜や空母が港に帰ってくるからです。

帰港する=回収されるから投棄と言われない。回収されれば投棄じゃない。
原潜や空母が事故で沈んだままだと、放射性物質の海洋投棄になります。

漁師さんが船から海に網を投げ入れました。これを海洋投棄とは言いません。
なぜなら漁師さんは網を魚とともに回収するからです。回収しないと海洋投棄です。

今回の海底に熱源として高レベル放射性廃棄物を設置するのも投棄ではありません。
深海の2℃の海水を加熱できなくなるまで使って、それ以降は地上処分します。

それまでの数百年、数千年の間は定期的に高レベル放射性廃棄物のキャニスターを
引き上げて検査して維持管理するからです。

その数百年間数千年間は、海の砂漠を漁場に変えて、
水産資源を開発し経済活動をします。そのお金で維持管理する。