高レベル放射性廃棄物の商業利用法(2)


ここで、超長期に発熱する高レベル放射性廃棄物の入った
ガラス固化体を、青い海で、生物がほとんどいない海の砂漠で、
経済活動していない海域で、そこの海底に設置したと仮定する。

すると深層水は、ガラス固化体の発熱で加熱され比重が軽くなる。
軽くなって海面付近に上昇し、海面付近の水と混じり合う。

その結果、深層水の栄養塩類と海水と太陽光が揃う。
そして植物プランクトンが大発生し、海の砂漠が漁場になる。

その漁場で海藻や魚類などを養殖できる。
海藻からバイオエタノールを製造できる。
さらに海藻は食料や飼料、肥料に使える。
魚類は言うまでもなく食料資源だ。

高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の発熱期間は数百年~数千年だ。
もしかすると数万年もありうる。指数関数の時定数がマイナスのはずだ。

高レベル放射性廃棄物の熱で数百年~数千年にわたって、
海の砂漠を漁場に変えて、 水産資源開発して、経済活動=商売ができる。

高レベル放射性廃棄物は使い道のない厄介なゴミじゃない。
超長期間にわたって、安定的に発熱する貴重な熱資源だ。

高レベル放射性廃棄物の商業利用法(1)

青い海と良く言う。
その青い海の大部分は、生物がほとんどいない。
だから青い海は、海の砂漠とも言われている。

青い海に生物がほとんどいない。その理由は…
海面付近は、水と太陽光は豊富にある。
しかし植物プランクトンの栄養になる栄養塩類(※1)がない。
だから植物プランクトンがほとんどいない。

植物プランクトンがいないから
動物プランクトンもいないし、大中小の魚もいない。
つまり植物プランクトンがいないから、食物連鎖が起きない。
その結果、青い海は、生物が極めて少ない海の砂漠になる。

反対に太陽光が全くない深海は、栄養塩類は豊富だ。
陸地や海面から栄養塩類が流れ落ちてきて豊富だ。
しかし太陽光がないために植物プランクトンが育たない。
だから海面付近と深海では、植物プランクトンがいない。

こういう深海と海面の海水が、たまたま混ざり合うと、
太陽光+水+栄養塩類が揃い、植物プランクトンが大発生する。
そういう海域は、昔から伝統的に漁場と呼ばれている。
しかし青い海の大部分は、生物がほとんどいない海の砂漠だ。

※1
https://kotobank.jp/word/%E6%A0%84%E9%A4%8A%E5%A1%A9%E9%A1%9E-36006#goog_rewarded
>栄養塩類(読み)えいようえんるい(英語表記)nutrient salts
>1 生物の栄養として必要な塩類。正常な生活を営むために必要な物質。
>2 海水・陸水中に含まれ、植物プランクトンや海藻の栄養となる物質。
>  珪酸塩・燐酸塩・硝酸塩・亜硝酸塩など。